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ガーラ・グランディ木場不買運動

江東区東陽のガーラ・グランディ木場や赤羽橋のガーラ・プレシャス東麻布は隣接地境界スレスレの約50cmに建設する悪質な投資用ワンルームマンションです。 ガーラ・グランディ木場は休日祝日無視で作業する突貫工事です。突貫工事は建物の品質もいい加減になりがちです。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/ ガーラ・グランディ木場の仮囲いは粗末である。近隣住民の工事被害を防げるものになっていない。 http://akiba.geocities.jp/uchuubaka/gala.html ガーラ・グランディ木場は自然破壊である。実需とは関係なく、迷惑勧誘電話で無理やり売りつけるために自然が破壊され、醜悪なマンションが建設されることはやり切れない。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/nature

January 07,2012

● 『最後の証人』歴史に翻弄された悲劇では済まない社会悪

金聖鍾(キム・ソンジョン)著、祖田律男訳『最後の証人』(論創社、2009年)は韓国のミステリー小説である。著者は韓国ミステリー界の巨匠的存在であるが、『最後の証人』は長編推理小説のデビュー作である。イ・ドゥヨン監督により1980年に映画化された。韓国ミステリー史上、最高傑作との評価もある。
『最後の証人』は1970年代の韓国を舞台に殺人事件の謎を明らかにする物語である。事件の背後には朝鮮戦争中の悲劇が浮かび上がる。醸造場経営者ヤン・ダルスの遺体が発見され、オ・ビョンホ刑事が事件を担当する。
朝鮮戦争の停戦から20年あまりの歳月が流れたあとにも、決して癒えることのない悲劇的な傷痕は残る。その深く巨大な悲劇の根源を直視しようとする小説である。それは絶望を覚えるものであるが、焼け野原から経済大国にしてしまう前に進むことしかできない非歴史的な発想よりも健全である。
警察の見込み捜査の罪深さが印象的である。歴史に翻弄された悲劇では片付けられない社会悪が存在する。警察の人権侵害はプライバシーを害する強引な聞き込みや証拠物の入手など主人公の刑事も例外ではない。これは現代にもつながる日本警察の欠陥であり、日本の植民地支配の負の遺産である。(林田力)
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林田力 二子玉川ライズ問題
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News - 林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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林田力の書評

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January 06,2012

● 『日本列島放棄』日本を放棄する主体性

新井克昌『日本列島放棄』は福島第一原発事故を予言した衝撃的な小説である。宮城沖で震度6強、マグ二チュード8.7の巨大地震が発生し、沿岸部には大津波が襲う。原発も被害を受け、主人公・伊沢一哉は原発が漏れ出た放射能で被曝してしまう。これは東日本大震災による原発事故そのものの展開である。
現実の日本社会は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」的な愚かさを発揮し、原発の再稼働が画策されている。これに対して小説では過酷な現実が襲いかかる。東南海や南海でも巨大地震が発生し、浜岡・川内・美浜・敦賀の各原発でも放射能漏れが発生する。しかも、超大型台風によって放射能の汚染は拡散され、北海道と沖縄を除く本州・四国・九州は定住不可の地域になってしまう。
『日本列島放棄』のタイトルからは小松左京『日本沈没』を連想する。日本列島が大災害に見舞われ、日本政府が国民を国外に脱出させる計画を実行する点も同じである。しかし、『日本沈没』と『日本列島放棄』では言葉のイメージは大きく異なる。『日本沈没』は国土が沈没するという不可抗力を表している。物語では一人でも多くの国民を脱出させるために懸命の努力が行われるが、沈没する美しい国土と運命を共にしたいという破滅的なヒロイズムも背景にある。
これに対して『日本列島放棄』には日本列島を放棄するという主体的意思がある。それが放射能によって国土が汚染され、放棄せざるを得ないところまで追いつめられた状態での選択であるとしても、「放棄」をタイトルにすることに一つの意思が表れている。福島の子ども達が線量計を持たされて生活している状況を踏まえるならば、同じような状況に陥ったとしても、現実の日本政府が国民を守るために国土を放棄するか疑問がある。その意味で日本の放棄を意味するタイトルにはパニック小説以上の含蓄がある。
『日本列島放棄』というドラスティックな着想を可能にした背景として国際性を指摘することができる。『日本列島放棄』はバングラデシュにいる主人公の婚約者サーラをはじめ、インターナショナルな視点が濃厚である。これは『日本沈没』は日本列島に根ざした日本人の特殊性を強調する日本人論になっていたことと対照的である。
福島原発周辺地域から避難が進まない要因として、良く言えば郷土愛、悪く言えば共同体的束縛があると指摘される。そうであるならばインターナショナルな視点を広げることが克服の一つの鍵になるであろう。(林田力)
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林田力
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東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った : 林田力/著
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林田力の書評

↑   by 林田力 at 22:17 | comments(0) | trackbacks(0)

January 02,2012

● 開発と福祉はトレードオフ

本書(海堂尊『極北クレイマー』朝日新聞出版、2009年)は桜宮サーガの一作である。舞台は桜宮市ではなく、北海道の極北市であるが、姫宮香織や速水晃一、清川吾郎という過去の作品のキャラクターが顔を出す。

姫宮の口を通して、白鳥圭輔の田口公平評も聞け、「バチスタ」ファンにもたまらない。さらに正体は謎のままだが、『螺鈿迷宮』で行方不明になった人物を髣髴させるキャラクターも登場する。作者が過去の作品を大切にしていることがうかがわれ、微笑ましい。

極北市は財政破綻寸前の北海道の自治体である。市長が独裁者として君臨し、客の来ない観覧車やゲレンデ、ホテルなど無駄な開発に税金が使われている。そして無駄な開発による財政難を理由として市民病院の予算は削られ、外科部長さえも非常勤である。ここでは開発と福祉がトレードオフの関係にある実態が浮かび上がる。

開発に反対する伝統的な論理は自然保護である。この自然保護は良くも悪くも綺麗事である。江戸時代は自然が保護されていたが、それは御用林として領民の自由な利用を禁じていたから成り立った面がある。庶民生活を犠牲にすることで自然が保護されていた。このように自然保護とは厳しい性格がある。開発で豊かになるとの開発推進派の論理が幅を利かせたことは日本人の民度からすれば当然の帰結であった。

しかし、開発は自然を破壊するだけでなく、庶民生活も破壊する。東京都世田谷区の二子玉川ライズが典型である。開発によって古くからの住民は住めない街になってしまう。街づくりではなく、街壊しである(林田力「二子玉川で進む街壊し」マスコミ市民2009年11月号46頁)。

そして開発予算をバラまく自治体は福祉予算を削るという相関関係にある。これは世田谷区長選挙に際し、「新しいせたがやをめざす会」が論じたことである(林田力「反熊本を明確化した新しいせたががやをめざす会=東京・世田谷」PJニュース2011年5月11日)。庶民が自らの生活を守り、豊かにすることを望むならば、開発に反対しなければならない。

『極北クレイマー』では開発と福祉の対立関係を浮き彫りにする。著者は現役の医師として医療への鋭い問題提起には定評があるが、近年の作品では問題意識は社会全般に広がっている。著者は『夢見る黄金地球儀』で医療から離れた。そこでは無個性的な開発で活気を失った地方都市の現実が描かれている。

「初めは海外のブランドショップとか入っていたが、次々と撤退してしまった。その跡に百円ショップとか千円マッサージとかコンビニとか、ジョナーズとかカコスとかのファミレス、要はどこにでもあるような店ばかりが溢れ返ってしまった」(145頁)

「ランチタイムなのに、半分の店のシャッターが下りている。開いている残りの半分のうち、そのまた半分はコンビニだったりファミレスだったりして、昔からの商店はほとんど見ない。これも時代の流れなのか。日本中の地方都市が、同じ顔つきになって老いさらばえているのだと思うと、持っていき場のない怒りに駆られる。」(167頁)

無駄な開発の象徴である観覧車のシルエットを表紙に描く『極北クレイマー』で問題意識を発展させた形である。

但し、医療の窮状を強調する点は現役医師として当然であるが、医者を叩き過ぎれば住民に跳ね返るとの論理には我田引水的な独善の香りも皆無ではない。それは住宅購入促進が日本経済の景気回復に貢献するから住宅ローン減税など政府は不動産業界を優遇すべきという類の業界エゴと重なる。実際、主人公の医師は清掃員と同列に扱われ、不快に感じる。ここには職業差別的なエリート意識がある。

さらにタイトルの『極北クレイマー』もミスリーディングである。クレイマー化した患者や遺族が医療を潰すとのイメージを抱かせるが、本書の遺族は異なる。真相を知りたいだけである。その遺族の思いに医療サイドは応えていない。遺族が何らかのアクションを起こすこと自体は正当であり、共感できる。

権利主張した人が周囲から非難されるような状況は日本社会の後進性を物語る。そもそもクレイマーは商業メディアによってマイナスイメージを付されたが、英語では権利を要求・主張する人という意味であり、市民として当然の姿勢である。消費者はクレイマーと呼ばれることを誇りにするくらいでいい(林田力「『モンスタークレーマー対策の実務と法』クレームには誠意を」JanJanBlog 2010年5月9日)。
http://hayariki.net/
林田力 新聞
http://hayariki.net/nikkan.htm
林田力こうして勝った
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林田力の書評

↑   by 林田力 at 21:18 | comments(0) | trackbacks(0)

December 27,2011

● 『幻夢の時計』夢の国での冒険活劇

本書(ブライアン・ラムレイ著、夏来健次『幻夢の時計』東京創元社、2011年)はタイタス・クロウ・サーガの一作である。オカルト探偵のタイタス・クロウと盟友アンリ・ド・マリニーが夢の国を舞台に冒険を繰り広げるファンタジー小説である。
もともとクロウは現実社会のオカルト事件に取り組む探偵であった。それがシリーズを経ることで次第に邪神と戦う冒険活劇に進化していった。卑近な例を挙げると日常のドタバタを描く少年漫画が連載長期化により、バトル中心になっていくようなものである。
一方で少年漫画が往々にして人間社会を滅ぼす悪と戦うという形で風呂敷を広げ過ぎて破綻する傾向にある。これに対して『幻夢の時計』の構造はシンプルである。ド・マリニーは囚われた友クロウを救うために夢の国に向かう。クロウは連れ去られたティアニアを救うために怪物と戦う。戦う動機は明確であり、人類全体を救うというような変な気負いはない。
『幻夢の時計』は創元推理文庫に所収されているが、ミステリーの要素は乏しい。敵と味方は明確に線引きされている。真の敵は意外な人物というようなサプライズよりも、悪と戦う分かりやすさが色濃い。クロウは推理力を駆使して謎を解明する探偵ではなく、戦士である。それでも青さのあるド・マリニーとの対比では老練である。
『幻夢の時計』の特徴は夢の国の想像力豊かな設定である。それは一朝一夕に形成されたものではない。その土台は怪奇小説家ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説世界から生まれたクトゥルー神話である。中盤の「グラント・エンタビーの述懐」は同じ著者の短編「ダイラス=リーンの災厄」と同一の出来事を扱っている。この舞台となった夢の国の港湾都市ダイラス=リーンはラヴクラフト『未知なるカダスを夢に求めて』に登場する。
人気作家は多作であることが多いが、それは過去の作品を放り投げて次々と新たな作品を生産していくことではない。過去の作品の中に新たな創作の芽がある。過去の作品を大切にすることが表現者として成功の道であることを示している。(林田力)
http://www.hayariki.net/futako4.htm

林田力の書評

↑   by 林田力 at 22:35 | comments(0) | trackbacks(0)

December 23,2011

● 『マンション管理士・管理業務主任者』

マンション管理士、管理業務主任者は、2001年12月のマンション管理適正化法の成立に伴って創設された新しい国家資格。本書(竹原健編著『マンション管理士・管理業務主任者[完全対策]』日本実業出版社、2001年)は、予想される出題範囲を科目別に徹底分析し、重要項目を1項目1ページで解説する。試験突破の最強のパートナー。編著者は1963年生まれ。早稲田大学社会科学部社会科学科卒業。竹原行政総合事務所所長。各種予備校・企業で行政書士試験や宅地建物取引主任者試験向けの講師を務めるかたわら、テキスト・参考書・問題集を数多く執筆している。
http://www.hayariki.net/mansion.html
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林田力の書評

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林田力(はやしだりきHayashida Riki)は漫画・ドラマ・書評・不動産・裁判・住民運動・市民運動などジャンルを問わず活動中。著書に『こうして勝った』(ロゴス社、2009年)。東京都世田谷区の二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住民被害や反対住民運動を詳細に紹介し、「世田谷問題を精力的に取材されているネット・ジャーナリスト」と評される。
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