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ガーラ・グランディ木場不買運動

江東区東陽のガーラ・グランディ木場や赤羽橋のガーラ・プレシャス東麻布は隣接地境界スレスレの約50cmに建設する悪質な投資用ワンルームマンションです。 ガーラ・グランディ木場は休日祝日無視で作業する突貫工事です。突貫工事は建物の品質もいい加減になりがちです。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/ ガーラ・グランディ木場の仮囲いは粗末である。近隣住民の工事被害を防げるものになっていない。 http://akiba.geocities.jp/uchuubaka/gala.html ガーラ・グランディ木場は自然破壊である。実需とは関係なく、迷惑勧誘電話で無理やり売りつけるために自然が破壊され、醜悪なマンションが建設されることはやり切れない。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/nature

October 07,2011

● 『ブラックペアン1988』青かった高階権太病院長

本書(海堂尊『ブラックペアン1988』講談社、2007年)はバチスタ・シリーズと同じ桜宮サーガの一作であるが、時代は遡って1988年である。田口公平や速水晃一の学生時代で、高階権太病院長が講師として大学に赴任した頃である。速見の剣道部生活を描いた『ひかりの剣』と時期的に重なる。
バチスタ・シリーズでは腹黒い狸として描かれている老獪な高階院長も、新米講師時代は組織に波紋を起こす跳ねっ返りであった。白鳥圭輔的なアクティブフェーズの使い手になっているものの、佐伯教授にやりこめられそうになる青さも見せる。
看護婦も厳しい藤原、昼寝好きだが非凡さを見せる猫田、初々しい花房美和と、登場人物が成熟している『ジェネラル・ルージュの凱旋』の凱旋との相違点や共通点を楽しめる。田口、速見、島津吾郎のトリオは学生時代から医者としての三者三様の方向性を見せていた。この作品も高校までとは異なる大学生活の豊かさと多様さを垣間見せる。(林田力)
http://www.hayariki.net/kaido.html
林田力の旅
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林田力の書評

↑   by 林田力 at 22:15 | comments(0) | trackbacks(0)

October 02,2011

● 『螺鈿迷宮』終末期医療がテーマ

本書(海堂尊『螺鈿迷宮』角川書店、2006年)は医療ミステリーである。バチスタ・シリーズの田口公平が主人公ではないが、桜宮市を舞台とする桜宮サーガの一作である。終末期医療をテーマとする。死を操るという医者としての一線を越えた病院の闇に迫る。バチスタシリーズの白鳥圭輔が登場し、医療の常識からは外れるが、彼の理想とする診断方法が実践される点に注目である。(林田力)
http://hayariki.zero-yen.com/kaido.html
林田力アニメ
http://hayariki.anime-japan.net

林田力の書評

↑   by 林田力 at 22:59 | comments(0) | trackbacks(0)

October 01,2011

● 『天狗の剣』父と子の物語

本書(藤本ひとみ『天狗の剣 幕末京都守護職始末』中央公論新社、2011年)は幕末の会津藩士を主人公とした歴史小説である。「京都守護職始末」との副題があるものの、幕末の政治の動きは描かれない。父と子の物語である。この点で会津藩の忠義や戊辰戦争の悲劇を期待する向きには肩透かしになる。
しかし、激動の幕末でも誰もが天下国家を論じていた訳ではない。幕末物にも父子関係に悩む個人の物語があってよい。本書は会津藩の純朴さを描きながらも、決して美化していない。現代日本にも通じる役人の卑劣さも浮き彫りにする。その姿勢は同じ著者が山本八重(後の新島八重)を描いた『幕末銃姫伝 京の風 会津の花』と共通する。
天下国家的な動きとして、本編とは独立した形で越前福井藩主・松平春嶽を登場させる。そこでは誰もが才能を認めながら、能力を発揮しなかった最後の将軍・一橋慶喜の限界を看破させ、新鮮な歴史観を提示する。(林田力)
http://hayariki.v-kei.net/

林田力の書評

↑   by 林田力 at 21:38 | comments(0) | trackbacks(0)

September 25,2011

● 『北朝鮮・日本侵攻』原子力発電所の脆弱性

本書(麻生日岳『北朝鮮・日本侵攻』鳥影社、2003年)はタイトルの通り、朝鮮民主主義人民共和国が日本を攻める小説である。しかし、北朝鮮を過度に敵視し、脅威をあおる類書とは一線を画している。北朝鮮の初期攻撃により、あっさりと九州と四国が占領されてしまう。外交も戦術も北朝鮮が上手であった。征服王朝説に基づく天皇家の由来に迫るなど盛り沢山の内容になっている。
本書は福島第一原発事故以前に刊行されたものであるが、原発が社会の弱点になることを生々しく描いている。日本政府は全くの無為無策ではないが、有効な対策をとれていない。破滅的攻撃性や秘密主義、被害国民の切り捨てなども福島原発事故対応を連想する。
http://hayariki.zero-yen.com/atom.html

林田力の書評

↑   by 林田力 at 17:50 | comments(0) | trackbacks(0)

September 24,2011

● 『点から線へ 線から面へ』の感想:林田力

本書は社会にインパクトを与えたNPOと企業の協働事業を表彰するパートナーシップ大賞の受賞事例集である。特定非営利活動法人パートナーシップ・サポートセンターが主催した第5回パートナーシップ大賞(2007年)の1次選考を通過した12事業を紹介する。書名の「点から線へ……」はグランプリを受賞した石坂線21駅の顔づくりグループと京阪電気鉄道株式会社大津鉄道事業部の事業名「点から線へ、線から面へのまちづくり」に由来する。
本書で紹介された事業は興味深いものばかりであったが、やはり私も「点から線へ……」事業がグランプリに相応しいと感じた。これは京阪石山坂本線(石坂線)の路線や施設を拠点として地域のコミュニティ作りを行うことを目的とした事業である。具体的には駅や車両に沿線の学校が美術作品を展示し、ライブコンサートや車内放送を行った。本書では、この事業の効果として「地域の住民が、駅や電車は公共を築く地域資源なんだという理解を深めたこと」を挙げる(24ページ)。
もともと鉄道事業は公益性の高い事業であるが、加えて日本では駅を中心にまちづくりが進められてきたという経緯がある。その関係で電鉄会社は交通機関だけでなく、不動産や小売店、娯楽(野球チームなど)を含む沿線住民の生活ニーズを網羅するコングロマリット化しており、沿線コミュニティの発展と共存共栄の関係にある。実際、多くの電鉄会社は「沿線価値向上」などのスローガンを掲げて沿線の魅力を高めようとしている。その意味で本書の京阪電鉄の取り組みは「社会貢献」という肩肘張ったものというよりも、自社事業の延長線上にあるものと捉えられる。
それにもかかわらず、「点から線へ……」事業が印象に残る理由は、一方で電鉄会社が近視眼的な利潤追求によって、「まちづくり」ならぬ「まち壊し」をしている現実があるためである。閑静な高級住宅街として分譲した後で、電鉄会社自らが住宅街の価値を破壊する開発を行う。これでは沿線コミュニティと電鉄会社は共存共栄ではなく、不幸な関係になってしまう。
例えば東急電鉄は建築協定が締結された沿線住宅街のそばに嫌悪施設(変電所)を建設しようとして住民反対運動を起こされた。この種の住民反対運動が東急沿線では続出している(「「ブランド私鉄」東急沿線で住民反対運動が噴出するワケ」週刊東洋経済2008年6月14日号)。また、東急沿線では乱開発の結果、他の地域と比べて地価下落が顕著であるとも報道された(「崩れ落ちるブランド住宅地 首都圏沿線別下落率で東急苦戦」AERA 2008年12月1日増大号)。
これに対して京阪電鉄では沿線住民をモデル化した「おけいはん」というイメージキャラクターを展開するなど、沿線住民への意識が強い。この企業姿勢が「点から線へ……」事業の下地になったと考える。他の受賞例でも家庭教師派遣業者が発達障害者向けの教師を養成するなど本業を活かした事業が目立った。CSRは企業にとって特別なことではなく、ビジネス面での企業体質が現れるものであることを再確認できた一冊である。(林田力)
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林田力の書評

↑   by 林田力 at 15:59 | comments(0) | trackbacks(0)

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林田力
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男性
職業:
『東急不動産だまし売り裁判』著者
趣味:
読書
自己紹介:
林田力(はやしだりきHayashida Riki)は漫画・ドラマ・書評・不動産・裁判・住民運動・市民運動などジャンルを問わず活動中。著書に『こうして勝った』(ロゴス社、2009年)。東京都世田谷区の二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住民被害や反対住民運動を詳細に紹介し、「世田谷問題を精力的に取材されているネット・ジャーナリスト」と評される。
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