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ガーラ・グランディ木場不買運動

江東区東陽のガーラ・グランディ木場や赤羽橋のガーラ・プレシャス東麻布は隣接地境界スレスレの約50cmに建設する悪質な投資用ワンルームマンションです。 ガーラ・グランディ木場は休日祝日無視で作業する突貫工事です。突貫工事は建物の品質もいい加減になりがちです。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/ ガーラ・グランディ木場の仮囲いは粗末である。近隣住民の工事被害を防げるものになっていない。 http://akiba.geocities.jp/uchuubaka/gala.html ガーラ・グランディ木場は自然破壊である。実需とは関係なく、迷惑勧誘電話で無理やり売りつけるために自然が破壊され、醜悪なマンションが建設されることはやり切れない。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/nature

September 26,2012

● 武田正受庵『妻・宗恩の語る利休の貌』

武田正受庵『妻・宗恩の語る利休の貌』(中央公論事業出版、2002年)は千利休を描いた歴史小説である。利休の後妻・宗恩を語り手としている点が特徴である。「スケール」という外来語が使われている箇所があるものの(62頁)、宗恩の話し言葉で全編進む。

千利休は豊臣秀吉との関係で語られることが多いが、『妻・宗恩の語る利休の貌』では織田信長との関係を重視する。千利休の茶道の大成には織田信長の茶道の影響があったと分析する(56頁)。
http://www.hayariki.net/7/22.htm
『妻・宗恩の語る利休の貌』では大徳寺との関係の深さも描く。利休が京都に移った理由は大徳寺住持となった古渓宗陳の支援であった。京都では大徳寺門前に四畳半茶室「不審庵」を設けた(52頁)。利休の失脚も大徳寺潰しという大きな政治的背景の一貫として描かれる。利休の孫の千宗旦は大徳寺の喝食として育てられた。
http://www.facebook.com/riki.hayashida

茶道と禅宗、さらには大徳寺との関係の深さを示している。参禅する茶道の担い手を「よくお寺に行って」と中傷した人物がいるが、茶道を理解していない的外れの非難である。
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林田力の書評

↑   by 林田力 at 22:40 | comments(0)

August 13,2012

● 『この声が届く先』v 林田力 wikiレビュー

S・J・ローザン著、直良和美訳『この声が届く先』(創元推理文庫)は私立探偵を主人公としたシリーズ物の一作である。冒頭から主人公ビル・スミスはピンチに陥る。ある日の朝、「リディア・チンを誘拐した」と正体不明の男から電話で告げられる。相棒の命を救うためにビルは犯人のヒントを手掛かりとしてニューヨーク中を駆け巡る。このためにニューヨークの土地勘がある人は一層楽しめる作品になっている。

物語では中国系アメリカ人の存在感が大きい。多民族国家アメリカの実情を反映している。また、IT社会の実情も反映している。主人公らはGoogleマップやストリートビューを使用して手がかりを得ようとする(30頁)。現代的な事情が反映されている。日本の土地共有持分確認等請求事件(平成20年(ワ)第23964号)の裁判でも、ストリートビューで取得した被告宅の写真が証拠(甲第27号証)として提出された。
http://hayariki.net/4/30.htm
犯人の正体は不明である。犯人が自分に恨みを抱いていることは分かるが、私立探偵という職業柄、逆恨みされる可能性は複数存在し、犯人の正体を特定できない。これは林田力にも経験がある。林田力もインターネットで誹謗中傷を受けたが、当初は犯人を見極められなかった。

最終的に宅建業法違反を告発したゼロゼロ物件業者であると判明し、ゼロゼロ物件業者の批判を続けることでゼロゼロ物件業者は廃業した。主人公が犯人の正体に気付いた際に「どうして、いままでわからなかったのだろう。思い当たらなかったのが不思議なくらいだ」と振り返る(136頁)。これも林田力も同じであった。

正体が明らかになった犯人は十分に嫌悪感を抱かせる人格異常者であった。犯人と関係した登場人物は犯人に殺意を覚えるが、それが十分に納得できる描かれ方である。犯人の身勝手さを示す口癖に「相手に合わせたって損はない」というものがある。犯人が身勝手な暴言を吐く。その暴言を向けられた人物は当然のことながら腹を立て、態度を硬化させる。それに対して犯人は上記の口癖を出す。「自分に合わせろ」という身勝手なエゴイズムである。

犯人ほどの人格異常者は現実社会では稀である。逆に大勢存在したら社会は成り立たなくなる。しかし、犯人的な要素は日常でも接することはある。たとえば相手を不快にさせるような乱暴な発言をしておきながら、「興奮して言葉が乱暴になっていますが」とフォローしたつもりになっている輩である。

自分の興奮状態を汲み取って、表面的な言葉遣いから態度を硬化させるなという身勝手な論理である。現実離れした異常者を描きながらも物語がリアリティーを失わない背景は、その片鱗を現実の不快な人物に重ね合わせることができる点にある。(林田力)

林田力の書評

↑   by 林田力 at 20:35 | comments(0)

July 28,2012

● 早川和男『居住福祉』v 林田力 wiki記者レビュー

早川和男『居住福祉』(岩波新書、1997年)は福祉の観点から住まいを考える新書である。住まいの貧困が日本社会の人心の荒廃の一因であるとし、居住福祉社会を新しい時代の文化として作り上げていくことを訴える(15頁)。
北欧では「福祉は住居にはじまり住居におわる」と言われるが、日本の住まいに対する意識は低いと「はしがき」で著者は指摘する。著者の嘆きは正しい。住まいは人権という意識の低さがゼロゼロ物件のような貧困ビジネスを横行させている。
『居住福祉』の優れている点は住まいに関する様々な問題を「居住福祉」という観点で網羅していることである。住宅や街づくりは社会保障に密接に関連する分野である。マンションだまし売りの東急不動産だまし売り裁判も、大型開発による住環境破壊の二子玉川ライズも、東急電鉄による東急大井町線高架下住民追い出しも、貧困ビジネスのゼロゼロ物件も居住福祉の貧困が原因である。それらと闘う運動は居住の権利を守る運動である(170頁)。
日本の住宅政策の問題点は、住宅の供給と確保を市場原理に委ねていることである(103頁)。総理府社会保障制度審議会は1962年の「社会保障制度の総合調整に関する基本政策についての答申および社会保障制度の推進に関する勧告」で以下の勧告をした。
「国の住宅政策は比較的収入の多い人の住宅に力を入れているので、自己の負担によって住宅を持つことができず、公営住宅を頼りにするほかない所得階層の者はその利益にあずからない。これでは社会保障にならない。住宅建設は公営住宅を中心とし、負担能力の乏しい所得階層のための低家賃住宅に重点をおくよう改めるべきである。」
しかし実態は正反対の方向に進んだ。「戦後、企業および公共団体は一貫して土地と住宅を利潤追求の手段にし、それゆえに政府も自治体も、居住の権利をタブー化せざるをえなかった。」(171頁)。だからマンションだまし売りの東急不動産だまし売り裁判や貧困ビジネスのゼロゼロ物件など悪徳不動産業者が横行する。
『居住福祉』では転居の弊害も指摘する。「一般に高齢になってからの転居は「精神的卒中」といってよいほど深刻な事態を招きがちで、避けるにこしたことはない。」(110頁)。古くから居住している東京都品川区の東急大井町線高架下住民を追い出す東急電鉄は非道である(林田力『二子玉川ライズ反対運動2』151頁)。
転居の弊害に対する日本人の意識が低い点も住まいが市場原理に委ねられていることが背景である。「日本の不動産業者や仲介業者は買い替え、引っ越しで食っているのだから警告するはずはない。」(113頁)。
ジョン・メージャー(John Major)英国首相は「ホームレスは目障り。観光客や買い物客を繁華街から遠ざける」と発言して世論の猛反発を浴びた。しかし、日本ではホームレス排除が社会の無関心の上に強行されている。
「わが国には、市民の生命や環境の破壊、住民の追い出しなど反社会的行動を恥じない企業が多すぎる」(192頁)。東急リバブル・東急不動産・東急電鉄や宅建業法違反のゼロゼロ物件業者は典型である。
「住宅問題はたいてい、個人の問題として個別にあらわれる。」(197頁)。それ故に『東急不動産だまし売り裁判』という形で公刊されることに意義がある。
再開発の問題への指摘も重い。「町なかの民間借家などに住む住民が、行政の再開発事業とそれにからむ暴力的地上げなどで追い立てられる事態が再びぶり返し、人々を居住不安に陥れている」(8頁)。これは東京都世田谷区の二子玉川ライズや品川区の東急大井町線高架下に該当する(林田力『二子玉川ライズ反対運動2』)。二子玉川では駅前の中小地権者は追い出され、東急電鉄・東急不動産の商業施設「二子玉川ライズ ショッピングセンター」やオフィスビル「二子玉川ライズ オフィス」になってしまった。東急大井町線高架下住民は東急電鉄から一方的な立ち退き要求を受けている。
住居で日照が重要であることを明らかにする。阪神大震災で「隣の家が壊れて空き地になって、自分のアパートに日があたるようになった。今までは日があたらず、湿気も多かった。」という住民は「かぜひかなくなった。咳一つでない。」と語る(38頁)。
別の箇所では「日照・通風・採光の不良は室内を不衛生にし、呼吸系疾患や骨粗鬆症やくる病などの原因となるだけでなく、健康回復への意欲を失わせる。通風の悪さによる夏の暑さは食欲不振などから体力の衰弱をもたらしている。」(66頁)。
これは東急不動産だまし売り裁判でも共通する。東急リバブル東急不動産は隣地建て替えという不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りした。隣地建て替えにより、日照・眺望がなくなり、通風も悪化した。消費者契約法によって売買契約を取り消し、売買代金を取り戻した(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。東急不動産だまし売り被害者は東急不動産だまし売りマンションから出ていったことで、以前よりも健康になった。
公園の問題も指摘する。大規模公園を防災公園とする傾向がある。しかし、本書は以下のように批判する。「大規模な公園は、たどり着くまでの距離が遠い、日常的に役立たない、などの欠陥をもっている。日常、市民の居住や生活環境に無関心で、ことさらに防災公園をいうのはまやかしである。」(41頁)。
反対に「長田区内の小さな公園で火が止まった」と住宅地内の小規模公園を評価する(40頁)。二子玉川東地区再開発でも駅前から離れた場所に巨大な防災公園が作られるが、住民のためになっていない。
二子玉川ライズのような再開発そのものが世界的には時代錯誤である。街づくりの先進地域である西ヨーロッパでは都市再開発が中止されている。再開発の弊害が大きいためである。再開発はコミュニティーを破壊する。そのために「既存住宅の修復事業が住宅政策、都市政策の中心になっている。」(114頁)。
開発優先区政からの転換を訴える「新しいせたがやをめざす会」でも、住宅リフォーム助成制度の創設が提言された。新しいせたがやをめざす会の政策案は中小建設業者の振興策として提示されたものであるが、住宅政策からも支持できる。
また、「再開発にともないがちな高層住宅は高齢者や子どもを孤立させることが明らかになるにつれ、高層住宅の建設を中止する国がふえた。既存の高層住宅はこわして三~六階建て(むろんエレベーターはある)に建て替える。イギリス、フランスなどの都市を訪れると、どこでも高層住宅を次々と爆破して中低層住宅に変えているのに目を見張る。」(114頁以下)。アメリカでは容積率を減らすダウンゾーニングをしている。二子玉川ライズも減築が将来的な目標になる。
http://hayariki.net/0/faqindex.htm

林田力の書評

↑   by 林田力 at 15:27 | comments(0)

June 24,2012

● 『連環宇宙』v 林田力 wiki記者レビュー

ロバート・チャールズ・ウィルスン著、茂木健訳『連環宇宙』はSF小説である。『時間封鎖』『無限記憶』に続く三部作の完結編であり、「スピン」や「仮定体」「アーチ」という独自の用語が登場するために本書から読み始める読者にはハードルが高そうであるが、意外にも読み進めることができた。

その一因として冒頭で路上生活者という現代的な問題が取り上げられていることが挙げられる。不十分な福祉予算や行政の臭いものに蓋をする体質など現代日本の住まいの貧困問題に共通する。このために時間封鎖後の地球という耳慣れない舞台設定ながらも、物語に入り込むことができた。

本書は現代に近い近未来のアメリカを舞台にした物語と一万年後の未来を舞台にした物語が交互に繰り返される。この点でミヒャエル・エンデ『はてしない物語』やエリザベス・コストヴァ『ヒストリアン』と共通する。これらは皆、主人公が物語を読んでいくという構成を採っている。

但し、『連環宇宙』の効果は類書とは異なる。『はてしない物語』などでは主人公が物語に引き込まれ、それが読者も物語に引き込む効果を持っている。主人公の世界の物語は、主人公の物語を読み進めるという行動が中心となり、付録のようなものになる。読者の関心は主人公が読む物語にある。

これに対して『連環宇宙』は主人公が物語を読むという描写が乏しい。物語とは直接関係しない陰謀が主人公の周囲で進行する。つまり、二つの物語が平行して展開する。ラストは壮大なスケールになり、最後の最初で原点に還る。

『連環宇宙』では仮定体の正体も明らかになる。それは決して慈悲深い菩薩のような存在ではなかった。ひたすらスクラップ&ビルドで経済発展という増殖を続ける現代のハイエナ資本主義のシステムを仮定体から連想した。一部の人々は仮定体を神のように崇めるが、それも神の見えざる手を信奉する市場原理主義者に重なる。市場原理主義が貧困と格差社会を生み出したように仮定体に委ねることは資源を搾取されるだけである。(林田力)
http://hayariki.net/2/16.htm
二子玉川ライズが空室になる要因
http://www.hayariki.net/2/17.htm

林田力の書評

↑   by 林田力 at 13:01 | comments(0)

June 19,2012

● 万城目学『プリンセス・トヨトミ』v 林田力 記者wikiレビュー

万城目学『プリンセス・トヨトミ』は現代の大阪を舞台にした小説である。2011年に映画化された。会計検査院の調査官が大阪府の検査に行くところから物語が始まる。戦国時代の歴史上の人物を彷彿させる登場人物の名前には歴史ロマンをかきたてる。

豊臣家の末裔や大阪国というキーワードを知ってから本書を読み始めた身には序盤の展開はもどかしい。少年の性同一性障害やイジメは大阪国という本筋との繋がりが見えない。

この箇所が面白味のない理由は悪役であるヤンキーの空虚さにある。悪役だからカッコよい存在である必要はないが、悪の魅力というものすら存在しない。害虫以下の存在である。ヤンキーは時代遅れの恥ずかしい風俗になっているが、悪役としても力不足である(林田力「『白竜LEGEND』第19巻、愚連隊は敵役としても力不足」リアルライブ2011年10月27日)。
http://www12.atpages.jp/~hayariki/haya/4/6.htm
本筋では権力の御都合主義と卑劣さが浮かび上がる。大輔の正体を知った大阪府警の態度がふざけている。それまでの傲岸な態度は棚にあげ、自分達の責任逃れのための役割を大輔に押し付ける。一貫性がなく、強いものにはペコペコし、弱いものには傲慢な日本の役人気質を表している。大輔や耕一が大阪府警を糾弾した場合の展開を期待したくなる。

権力の側の大阪国潰しの陰謀が明らかになるが、陰謀というには粗末で状況を利用したものに過ぎなかった。これも日本の権力の本質を表している。不当な権力に対しては、せめて明白な悪意があるものと思いたいが、それすらも情けない日本の権力には存在しない。(林田力)

林田力の書評

↑   by 林田力 at 22:51 | comments(0)

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『東急不動産だまし売り裁判』著者
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林田力(はやしだりきHayashida Riki)は漫画・ドラマ・書評・不動産・裁判・住民運動・市民運動などジャンルを問わず活動中。著書に『こうして勝った』(ロゴス社、2009年)。東京都世田谷区の二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住民被害や反対住民運動を詳細に紹介し、「世田谷問題を精力的に取材されているネット・ジャーナリスト」と評される。
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