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ガーラ・グランディ木場不買運動

江東区東陽のガーラ・グランディ木場や赤羽橋のガーラ・プレシャス東麻布は隣接地境界スレスレの約50cmに建設する悪質な投資用ワンルームマンションです。 ガーラ・グランディ木場は休日祝日無視で作業する突貫工事です。突貫工事は建物の品質もいい加減になりがちです。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/ ガーラ・グランディ木場の仮囲いは粗末である。近隣住民の工事被害を防げるものになっていない。 http://akiba.geocities.jp/uchuubaka/gala.html ガーラ・グランディ木場は自然破壊である。実需とは関係なく、迷惑勧誘電話で無理やり売りつけるために自然が破壊され、醜悪なマンションが建設されることはやり切れない。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/nature

December 07,2011

● 『資本主義最終章の始まり 大恐慌2009~2010』を読んで

本書は米国で活躍するインド生まれの経済学者が、日本と米国を中心として混乱する資本主義の現状を分析し、今後の処方箋を提示した書籍である。タイトルは「資本主義最終章」「大恐慌」とインパクトが強烈だが、内容は穏当である。

著者の主張は明確である。昨今の経済混乱の原因を「金融システムにあるのではなく、世界の消費者の購買力が低いこと」にあると主張する(131ページ)。金融システムが根本原因ではないため、金融システムを救済しても危機を脱することにはならない。消費者の購買力を高めなければ経済成長はあり得ないことになる。

消費者の購買力が低められた一因として本書は興味深い分析をしている。それは米国のレーガン政権を「最悪の社会主義的政権」と規定していることである(93ページ)。本書がレーガン政権を社会主義的と呼ぶ理由はレーガン政権が富の再分配を実施したためである。但し、レーガン政権は金持ち優遇減税など「貧しい人々から富を奪って、金持ちに配った」点で従来の社会主義とは正反対であり、それ故に最悪の社会主義的政権となる。

一般にレーガン政権の新自由主義的政策は社会主義の対極と位置付けられており、それを社会主義的と呼ぶ本書はユニークである。ここでは新自由主義を評価する上で忘れがちな留意点を教えてくれる。新自由主義は「民間にできることは民間に」を合言葉に小さな政府を志向するものである。政府の役割を減らすという主張は、肥大化した政府による人権侵害を警戒するリベラル派からも同意を集めやすい。これが先進諸国で新自由主義が席巻した一因であるが、政府の役割を減らすことで何を実現したいのかという点が置き去りにされてきた。

競争原理にさらされていない政府機関は非効率だから小さな政府とすべきとの主張は納得しやすいが、主張者に貧者から収奪して富者を富ませる「富の再配分」の動機が隠れていないか慎重に吟味すべきである。さもなければ、かんぽの宿関連施設を僅か評価額1000円で取得した東急リバブルが4900万円で転売した事例に象徴される不明朗な濡れ手で粟の暴利が横行してしまうだろう。

本書の説く危機からの脱出方法は公共事業などによる需要喚起であり、物足りないほどオーソドックスである。それでも実効的な需要創出にターゲットを絞ることを主張しており、日本政府のバラマキ型経済対策とは一線を画す。たとえばアニメの殿堂について、「どれほどの雇用創出効果、景気刺激効果、また、内需拡大効果があるのか」と批判する(211ページ)。経済について一つの視点を提供する一冊である。
http://hayariki.anime-japan.net/
林田力スポーツ
http://hayariki.kakuren-bo.com/
林田力ドラマ
http://hayariki.side-story.net/
 

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林田力の書評

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December 06,2011

● 相続紛争は何故起こるか

本書(灰谷健司『相続の「落とし穴」 親の家をどう分ける?』角川SSコミュニケーションズ、2008年9月25日発行)は相続問題をテーマとした新書である。人は一人で生きているわけではないのではない。どのような人にも両親は存在する。それにもかかわらず、「相続紛争なんて金持ちの話で、うちには関係ない」と考える人は少なくない。

それが誤解に過ぎないことを本書は明らかにする。著者の肩書きは三菱UFJ信託銀行財務コンサルタントであるが、相続対策に信託を勧めるという類の商売っ気はない。何故相続で紛争が起こりやすいのか、紛争を回避するためにはどうすればいいか、を分かりやすく説明する書籍である。

相続問題は多くの一般人に関係のある問題であり、「普通の家族の相続が危ない」との認識が本書の出発点である。実は「相続で揉めている人は意外に多い」(48頁)。記者の祖母の相続も紛争になっている(林田力「相続紛争で、何でもありの弁護士交渉」オーマイライフ)。現在は相続持分の確認を求めた訴訟が東京地方裁判所に係属中である(平成20年(ワ)第23964号 土地共有持分確認等請求事件)。第3回口頭弁論が2009年2月5日午前10時から東京地方裁判所民事第712号法廷で開かれた。

相続で揉めている人が多いにもかかわらず、耳にすることが少ないのは「相続というのは究極のプライバシーなので、よほど親しい親戚や友人でも、なかなか立ち入った話をすることはできない」ためである(48頁)。本書では現実に相続紛争が増加していることを家庭裁判所の相談・調停・審判の件数の統計データを引用して立証する。

著者は相続が揉める理由として「民法改正と権利意識の向上」を挙げる(51頁)。戦前の封建的な家制度の下では、長男が家督を継いで全財産を相続するために相続紛争が生じる余地は少なかった。戦後民主化の一環として民法が改正され、相続人の均分相続が定められた。さらに戦後の平等教育によって、男性も女性も長兄も末子も平等であるという意識が浸透したためとする。

この著者の主張は一面の真実であるが、全てを説明するものではない。相続人皆が民法の規定に従い、相続人に均分相続させるべきと考えているならば紛争は生じない。紛争は意見が対立するから起こる。相続人の一方は均分相続を期待するのに対し、他方は戦前的な長子単独相続が当然と主張するから紛争になる。その意味で「民法改正と権利意識の向上」は紛争の一因であるが、全てはない。法の下の平等や戦後民法の価値観を受け入れようとしない人々が根強く残存していることも、相続紛争を生じさせる要因である。

また、本書では血縁の相続人同士よりも相続人の配偶者が口を出すことが紛争を激化させると指摘する(58頁)。上述の訴訟でも長兄の発見した遺言書において、全ての茶道具を血のつながっていない長兄の配偶者に遺贈していることが紛争を複雑にしている。

本書では相続紛争回避策として、「事前の話し合いが重要」とする(114頁)。これは的を射た主張である。被相続人没後に相続人の一人が遺言書を発見したとして提示しても、被相続人の意思で書かれたものか検証不可能である。そのため、紛争になることは目に見えている。上述の訴訟でも遺言書の有効性が争点の一つになっている。莫大な遺産があるわけでも兄弟仲が険悪でないにもかかわらず、相続紛争が起きてしまう原因が理解できる一冊である。
http://www.hayariki.net/poli/

林田力の書評

↑   by 林田力 at 22:21 | comments(0) | trackbacks(0)

December 04,2011

● 『明暗』特殊日本的村社会との妥協

個性を抑圧する自我の未熟な日本社会においては、何よりも先ず「私」を掘り下げることが重要であった。偉大な文豪である夏目漱石でさえもイギリス留学により個人主義の洗礼を受けたものの、日本社会を舞台とした小説で自我のある個人を描いても必ずしも幸せにすることはできなかった。
『坊つちやん』の主人公の言動は痛快だが、最後は逃走した。『こゝろ』では先生は自分のエゴに正直に行動したために、友人を自殺に追い込み、希望を実現できたにもかかわらず、罪悪感で鬱々と暮らすことになる。
権利の上に眠るものは保護されず、主張しなければ享受できない。これが近代市民社会である。しかし、『草枕』の冒頭に「意地を通せば窮屈だ」とあるとおり、個性を抑圧する日本社会では自己主張をすれば窮屈になってしまう。
そして絶筆となった『明暗』では「則天去私」の境地を描こうとしたとされる。これを自我にとらわれない一段上の境地と解釈する立場が主流である。そのように解釈するならば結局のところ、個人を否定する特殊日本的村社会との妥協とも読めてしまう。文豪でさえ、そのような状況であった。世代的に漱石よりも後になる作家達が救いがたい日本社会に正面から向き合うのではなく、「私」に特化する私小説を選択したことは首肯できる。(林田力)
http://hayariki.wetpaint.com/news/
林田力オカルト、怪談、幽霊、ミステリー
http://hayariki.or-hell.com/
林田力『こうして勝った』
http://hayariki.blog.so-net.ne.jp/

林田力の書評

↑   by 林田力 at 23:34 | comments(0) | trackbacks(0)

December 03,2011

● 『ジーン・ワルツ』禁断の告発に衝撃

本書(海堂尊『ジーン・ワルツ』新潮社、2008年)は医療崩壊の最前線である産婦人科医を主人公とした小説である。舞台は桜宮市ではなく東京であるが、『極北クレイマー』での産婦人科医の医師法第21条届出義務違反での逮捕事件を背景にした広い意味での桜宮サーガの一作である。妊娠についての医学的な説明が多く、軽いミステリーを楽しみたい向きにはハードルが高い。しかし、ラストの禁断の告白は衝撃的である。
海堂作品はバチスタ・シリーズの田口公平が典型であるが、巻き込まれ型の主人公が多い。これに対して『ジーン・ワルツ』は主人公が変革を志向する人物であることが異色である。また、主人公が変革のための具体的な第一歩を踏み出している。主人公が社会を変えられたのか、その後の顛末が知りたくなる作品である。
海堂作品は大学生活という豊かな青春の一時期をクローズアップする点も魅力である(林田力「『アリアドネの弾丸』第8話、科学信奉者から人間味を見せた安田顕」2011年9月1日)。『ジーン・ワルツ』では準主役的な清川吾郎は学生時代の剣道の試合を回顧している。この話は『ひかりの剣』で掘り下げられることになる。
海堂作品は医療が中心であるが、医療以外でも鋭い社会批判を展開する。『夢見る黄金地球儀』では、街の個性を喪失する再開発が風刺された。『ジーン・ワルツ』でも低層建築中心の地方都市の青い空と霞ヶ関の灰色の高層ビルを対比させた。
「桜宮の空の青さを思い出す。それから理恵はふたたび、霞が関に林立する灰色の塔について思いを馳せる。」(141頁)
霞が関の住民である官僚への批判が主であるが、無機的な高層ビルでは人間性も失われてしまうことを実感する。(林田力)
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102708949/
林田力:東急不動産係長が顧客に脅迫電話で逮捕、犯罪者に
http://hayariki.x10.mx/
林田力 二子玉川ライズ問題
http://hayariki.web.wox.cc/

林田力の書評

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December 01,2011

● 『ロスト・シンボル』価値観を相対化する主人公

本書(ダン・ブラウン著、越前敏弥訳『ロスト・シンボル 上巻』角川書店、2010年)はサスペンス小説である。世界的なベストセラーとなった『ダヴィンチ・コード』と同じロバート・ラングドン・シリーズに属する。視点人物が入れ替わり、複数の人物の物語が同時進行で進む点はダヴィンチ・コードなどと同じである。

『ロスト・シンボル』の舞台はアメリカ合衆国の首都ワシントンである。米国には近代に登場した歴史の浅い国家というイメージがある。しかし、米国のバックボーンには強い宗教性が存在することが浮き彫りにされる。

主人公のラングドンが価値観を相対化できる人物である点が印象的である。古代の拷問器具である十字架の前で跪き、血と肉の象徴であるパンとぶどう酒を食べるキリスト教徒の信仰も、他の価値観に立てば怪しげなカルトに映ると主張する。日本社会では自分の考えだけが真実という類の偏狭で幼稚な発想の持ち主に遭遇することもある(林田力「大卒から感じた高卒のギャップ」PJニュース2010年11月23日)。その種のナイーブな思想を嘲笑う好作である。
http://hayariki.net/
林田力 新聞
http://hayariki.net/nikkan.htm
林田力こうして勝った
https://sites.google.com/site/hayariki9/

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『東急不動産だまし売り裁判』著者
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林田力(はやしだりきHayashida Riki)は漫画・ドラマ・書評・不動産・裁判・住民運動・市民運動などジャンルを問わず活動中。著書に『こうして勝った』(ロゴス社、2009年)。東京都世田谷区の二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住民被害や反対住民運動を詳細に紹介し、「世田谷問題を精力的に取材されているネット・ジャーナリスト」と評される。
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