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ガーラ・グランディ木場不買運動

江東区東陽のガーラ・グランディ木場や赤羽橋のガーラ・プレシャス東麻布は隣接地境界スレスレの約50cmに建設する悪質な投資用ワンルームマンションです。 ガーラ・グランディ木場は休日祝日無視で作業する突貫工事です。突貫工事は建物の品質もいい加減になりがちです。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/ ガーラ・グランディ木場の仮囲いは粗末である。近隣住民の工事被害を防げるものになっていない。 http://akiba.geocities.jp/uchuubaka/gala.html ガーラ・グランディ木場は自然破壊である。実需とは関係なく、迷惑勧誘電話で無理やり売りつけるために自然が破壊され、醜悪なマンションが建設されることはやり切れない。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/nature

October 10,2016

● 『白神の老殺し屋』

亀石征一郎『白神の老殺し屋 マタギVSエイリアン』(明窓出版、2016年)は社会悪を三十年式歩兵銃で暗殺する殺し屋の物語である。危険性が分かっていながらアスベストを使い続けた御用学者や官僚、経営者らが暗殺のターゲットである。殺し屋はサンカの子孫でマタギの出身である。トケコミ三代などサンカの生活史が反映されている。

本書の社会悪への批判は辛らつである。人間の皮をかぶったエイリアンと表現する。ハンセン病患者への差別やアスベスト被害の放置は許し難い。「あまりに広範囲にばら撒かれたアスベストによる死亡者の数は、実際には掴みきれていない」(231頁)。

特に許しがたいことは、加害者が被害者の痛みに無自覚であることである。一方で他人を虐げておきながら、自分達は消費生活を謳歌する。悪には悪の論理、悪の美学がある筈であるが、それすらもない。本書が人間ではなく、エイリアンと形容することも納得である。

登場人物らを通して語られる本書の社会観は独特である。主人公はサンカ出身であり、弥生時代から虐げられてきた縄文人の末裔と位置づける。それならば大和朝廷以来の天皇家は敵となる筈であるが、昭和天皇には敬意を抱いている。十五年戦争について「止むにやまれず戦争に突入した」とし、戦後の日本を堕落したと見ている(90頁)。この点は反体制のサンカの民が進駐軍に積極的に協力したとする矢切史観とは対照的である(矢切止夫『サンカ生活体験記』作品社、2003年)。

本書は現代の左翼には手厳しい。「アメリカの手先になっていた事にすら気付かない、愚かな左翼共が日教組を基盤とし、日本の独立精神を妨げた」(91頁)と批判する。マルクス主義など借り物の思想を教条的に当てはめるだけで、現実に苦しむ人々の救いにはならないと映る。弱者のためと称しながら、本当に困っている人々の役に立たないという側面があることは否定できない。

一方で本書は明治の廃仏毀釈を批判しており、国家神道中心の右翼思想とは異なる。国家神道は明治期に国家体制の確立を目的として人為的に作られた宗教であり、むしろ日本の宗教的な伝統を破壊した。神仏習合の修験道を日本の伝統とする本書の視点は正しい。

本書はスピリチュアル系ハードボイルド小説と銘打っている。ターゲット暗殺を狙う殺し屋と殺し屋を負う警察、ターゲットのボディーガードとして暗殺を阻止しようとするヤクザの闘いはハードボイルド小説を名乗るに相応しい。警察側の主人公と言える黒澤警部も時に上役に睨まれながらも殺し屋を追い続けるハードボイルドな刑事である。

普通のハードボイルド小説ならば暗殺の成功・失敗が決着であるが、本書は、その後も話が続く。そこに本書が「スピリチュアル系」と銘打つ所以がある。後半部分は一般のハードボイルドとは違った意味で圧倒される。それでも最後の落ちに脱力させられる。俗世の業の深さを感じてしまった。
http://www.hayariki.net/home/

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林田力の書評

↑   by 林田力 at 14:03 | comments(0)

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『東急不動産だまし売り裁判』著者
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林田力(はやしだりきHayashida Riki)は漫画・ドラマ・書評・不動産・裁判・住民運動・市民運動などジャンルを問わず活動中。著書に『こうして勝った』(ロゴス社、2009年)。東京都世田谷区の二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住民被害や反対住民運動を詳細に紹介し、「世田谷問題を精力的に取材されているネット・ジャーナリスト」と評される。
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