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ガーラ・グランディ木場不買運動

江東区東陽のガーラ・グランディ木場や赤羽橋のガーラ・プレシャス東麻布は隣接地境界スレスレの約50cmに建設する悪質な投資用ワンルームマンションです。 ガーラ・グランディ木場は休日祝日無視で作業する突貫工事です。突貫工事は建物の品質もいい加減になりがちです。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/ ガーラ・グランディ木場の仮囲いは粗末である。近隣住民の工事被害を防げるものになっていない。 http://akiba.geocities.jp/uchuubaka/gala.html ガーラ・グランディ木場は自然破壊である。実需とは関係なく、迷惑勧誘電話で無理やり売りつけるために自然が破壊され、醜悪なマンションが建設されることはやり切れない。 https://sites.google.com/site/boycottfjnext/nature

November 18,2018

● 遺言 桶川ストーカー殺人事件の深層

清水潔『遺言 桶川ストーカー殺人事件の深層』(新潮社、2000年)は埼玉県警の不祥事である桶川ストーカー殺人事件の真相を明らかにした書籍である。埼玉県の桶川駅前で1999年10月26日、女子大生が殺された。週刊誌記者の著者は被害者の遺した言葉を頼りに取材を続け、警察より先に犯人に辿りつく。ジャーナリズムの存在意義を感じる仕事である。
この事件はストーカー規制法成立の端緒となった。しかし、典型的な個人によるストーカー犯罪とは様相が異なる。集団的な嫌がらせ、攻撃である。後に社会問題になる半グレ集団の犯罪に重なる。当時は半グレという言葉はなかったが、今から振り返れば半グレの問題である。逆恨みした半グレが個人を攻撃した問題と捉え直すべきではないか。そのような典型的なストーカー犯罪と異なる半グレ犯罪に対応できているか。恋愛以外でも逆恨みした半グレが恨みを晴らすために個人を攻撃することはある。
埼玉県警は執拗なストーカー行為に全く動こうとしなかった。埼玉県警は半グレの味方ではないかと思わせる対応であった。この事件は民事不介入を金科玉条にした警察の消極主義が批判される傾向にあるが、戦前の警察国家の反省は重要である。批判されるべきは半グレの味方をするような埼玉県警のスタンスではないか。
この半グレへの甘さは大阪府警富田林署逃走事件とも重なる。富田林署逃走事件では容疑者が「要注意人物」とされていたにもかかわらず、逃走を許した(「「要注意」も監視届かず=重ねた不手際、見直し急務―容疑者逃走・大阪府警」時事通信2018年9月30日)。警察は半グレ的な存在に甘いのではないか。
このような事件があると管理や監視の強化が主張されがちである。しかし、日本の勾留の運用には様々な人権侵害があると指摘される。勾留の管理や監視を一般的な強化は警察による人権侵害を増やす危険がある。半グレへの甘さをピンポイントで止めれば良い話である。
逃走容疑者は警備員によって捕まえられた。治安維持も公務員の警察官よりも民間に任せた方が上手くいくのではないか。岐阜県警加茂署の巡査長がプールで女性に痴漢してプール監視員に取り押さえられた事件もある。
また、警察が懇意の前科者の言い分だけを聞く、不公正な運用をしているのではないかという不信もある。「Sと呼ばれる捜査協力者は実は前科者」との話がある(小川泰平『警察の裏側』文庫ぎんが堂、2013年)。『相棒season17』第4話「バクハン」では刑事が自分のネタ元の犯罪を見逃している。単純にストーカー規制を強めれば解決する話ではない。
清水潔『桶川ストーカー殺人事件 遺言』(新潮文庫、2004年)は本書の文庫版である。文庫版は埼玉県さいたま市浦和区の須原屋で2018年8月にポップ広告でプッシュされていた。埼玉県警の不祥事であり、埼玉県民ならば読むべしと。読んでいて埼玉県警の傲慢さや責任逃れ体質に腹が立って仕方がない書籍である。精神衛生上良くないが、埼玉県民は知る必要がある。
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林田力の書評

↑   by 林田力 at 21:55 | comments(0)

March 15,2018

● タラント氏の事件簿

C・デイリー・キング著、中村有希訳『タラント氏の事件簿』(創元推理文庫、2018年)は、20世紀前半のアメリカを舞台とした推理小説の短編集である。一見すると超自然的現象と思われる事件を扱う。
トレヴィス・タラントが探偵役で、ジェリー・フィランが視点人物というホームズとワトソンのシステムになっている。タラントは趣味が良い。金額と味が比例するという拝金主義者の浅ましい考えを否定する。「このブランディだが、大々的に宣伝されている有名ブランドの酒よりずっと安価なのに、ブランディというものをよく知っている人が作って、酒の良し悪しなどわからないアメリカの市場にはおろしていないものなんだよ」(361頁)。
フィランはワトソンよりも良くも悪くも人間臭い。フィランは好き嫌いの激しい人物で、第一印象で相手を嫌いになることもある。しかし、タラントに対しては最初の出会いが最悪のパターンであるにも関わらず、好感を持つようになる。ここには人間の相性の不思議さがある。
本書の中でフィランは結婚する。その妻はフィランの言うことに耳を貸さない時でもタラントの説得には応じる(153頁)。それでもフィランは腹を立てず、タラントに好感を抱いている。よほど相性が良いのだろう。
一方でフィランは妹メアリがタラントを評価すると腹を立てている(183頁)。フィランは妹の良さを分かっていない。妹は、かなり兄の世話焼きである。現代日本のライトノベルの妹キャラのような存在である。渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の比企谷小町のようである。それが戦前のアメリカの推理小説に登場するとは驚きである。
また、ワトソンはホームズの助手という面があるが、タラントには日本人執事のカトーが助手になる。このカトーは日本政府のスパイとしてアメリカにいる設定である。やがて第二次世界大戦になる国際情勢を反映している。
このカトーの話し方は少しおかしい。物語内の中国人の日本語「何々アルよ」に似ている。日本人の中には外国人のたどたどしい日本語を面白がる風潮があるが、外国では逆に日本人がたどたどしいと思われることもあるだろう。自国中心ではなく、相互主義の感覚が大切である。
推理小説には名探偵の仕事は殺人事件を解決することであって、殺人事件を阻止することではないとの皮肉が寄せられる。殺人事件が起きてから謎解きするよりも、殺人事件を阻止する方が優秀であるが、それでは推理小説が成り立たないという構造的な問題がある。
本書の「釘と鎮魂曲」も、それに属する。ここで第一に責められるべきは警察の無能である。そこは明確であるが、タラントも全ての謎を解き終えてはいなかった。タラントは謎解きに時間がかかったことを後悔している。納期感覚を持たない無能公務員とは異なる。失敗の自覚を持つところに、むしろタラントの有能さを感じた。
警察官ではないタラントが活躍する物語であるため、本職の警察官は事件解決に役立たないことが多い。それどころか依頼人の中には「あんな連中、近寄るのもぞっとする」と警察を毛嫌いする人もいる(211頁)。タラントには「まったくくだらん、役所の縄張りだの面子だの」と官僚主義に辟易する発言もある(377頁)。
警察が役に立たないことは物語の構造上当然であるが、警察は人気のない場所での殺人事件の通報者(飲酒運転していた)を被告にしないだけの分別は持っている(169頁)。また、自分の逮捕が誤認逮捕ではないかと気に病み、憔悴する警察官も登場する(390頁)。
日本の警察ならば見込み捜査で自白を強要して犯人に仕立てあげそうである。英米の警察小説を読むと被疑者の人権の点は日本よりも進んでいると感じることが多い。日本ではアングロサクソンの法体系を弱肉強食的と否定的に捉える見解があるが、むしろ学ぶところが多い。

林田力の書評

↑   by 林田力 at 23:07 | comments(0)

August 11,2017

● 『強き者の島 マビノギオン物語4』

エヴァンジェリン・ウォルトン著、田村美佐子訳『強き者の島 マビノギオン物語4』(創元推理文庫、2017年)はウェールズ神話に基づくファンタジーである。ウェールズの神話物語集『マビノギオン』を米国の作家が再構築した。全4部作の最終巻である。

本書の主人公はウェールズの王国グウィネズの後継ぎグウィデオンである。「ウェールズ神話最大の英雄で神」と紹介される。確かにグウィデオンは魔法を駆使し、超人的である。それを英雄や神と称するならば、その通りである。しかし、その心根は俗物臭い。策を弄して他人を利用する点は卑怯である。それによって報いを受けている。その意味で本書は完全無欠名ヒーローの物語というよりも、教訓的な物語である。

実際、本書では相手が望まないことをさせようと策略を練ることは、力づくで奪うこととなんら変わらないと諭されている(350頁)。詐欺は強盗に等しい。悪徳商法が横行している現代日本にも有益な教訓である。

もう一つ有益な教訓がある。本書には悪事を続けて破滅したキャラクターが登場する。彼女は彼女の使用人や配下の魔法使いらも巻き添えにして滅びた。本書は使用人らも同情しない。彼らは館を出ることができたが、彼女の手足となるために館に残った。彼らも傲慢な彼女の魔法に酔いしれていたとする(513頁)。これも自分は末端であると思考停止して責任を感じない悪徳商法関係者に聞かせたい教訓である。

本書は結婚という習俗が異民族から伝わり始めた社会を舞台とする。それまで子どもは父親と母親から生まれるという認識もなかった。分かっていることは、子どもが母親から生まれることだけである。それ故に王族の女性が産んだ子どもが継承者になった。原始社会が女系社会であることが納得できる。

このような社会では恋愛しかない。女性は自分が好きになった人と付き合うが、熱が冷めれば離れる。これに対して結婚という制度が入ってくると女性は男性の縛られることになる。好きな人と一緒になるために夫を殺害する女性も現れる。女性の社会的地位低下が結婚で生まれたという帰結は考えさせられる。
http://www.hayariki.net/young.html

林田力の書評

↑   by 林田力 at 15:17 | comments(0)

July 24,2017

● 君の名は。 Another Side:Earthbound

加納新太『君の名は。 Another Side:Earthbound』(角川スニーカー文庫、2016年)は映画『君の名は。』のサイドストーリー集である。映画では分からなかった箇所の説明になっている。三葉と入れ替わった瀧、テッシー、四葉、父の四人が視点人物になる。
テッシーが三葉(瀧が入れ替わっている)に異様に協力的であったが、破壊願望を持っていたことが分かる。彼も村社会に縛られ、抑圧されていた。父親の町長選挙を支える土建屋の息子を親友と設定する必然性に疑問があった。閉鎖的な村社会を嫌い、自由な都会に憧れる三葉の思いがぼやけるためである。しかし、テッシーの葛藤が分かると御曹司の設定も意味を持つ。
最終章の父親の話は、避難訓練の謎を明らかにする。建設業者と癒着した政治家という古い村社会の象徴的存在の父親も実は古い糸守町を脱却しようとしていた。それでいながら、ここ一番の時に糸守町の運命に従って行動する。父親は三葉が対峙する存在でも三葉が乗り越える存在でもなく、三葉と全く同じ存在であった。近代文学とは構図が異なる物語である。
http://www.hayariki.net/young.html
The Suit TOKYU Land Corporation Fraud and Tokyo Outer Ring Road (Hayashida Riki) (Japanese Edition) Kindle Edition
https://www.amazon.de/dp/B06XZ1N4B6/

林田力の書評

↑   by 林田力 at 21:59 | comments(0)

March 30,2017

● 『尚武のこころ 三島由紀夫対談集』

『尚武のこころ 三島由紀夫対談集』
三島由紀夫『尚武のこころ 三島由紀夫対談集』(日本教文社)は三島由紀夫の対談集である。小汀利得、中山正敏、鶴田浩二、高橋和巳、石原慎太郎、林房雄、堤清二、野坂昭如、村上一郎、寺山修司との対談である。三島由紀夫が割腹自殺をした年に出版された。

現代から振り返ると、石原慎太郎との対談が興味深い。三島は個を超えた大きなもののための自己犠牲を肯定するのに対し、石原は自由に価値を置き、個人主義的である。ここから三島は良くも悪くも本物の右翼、石原はエセ右翼という見方が出てくるかもしれない。

特に中央卸売市場移転問題など石原都政のデタラメぶりが明らかになりつつある現在から見ると石原の自由や個人主義は自分の利益だけではないかと見ることができる。特に政治家の石原は国民には愛国心を求めるイメージがある。国民には奉仕を求めながら、自分は自己の利益を追及する。これは御都合主義である。

一方で三島のような考え方を本物と持て囃すことにも躊躇する。日本社会の問題の第一は集団による個の抑圧と考えるためである。むしろ、石原のような考え方に集団主義的な村社会からの脱却の道筋がある。他者の自由を尊重せず、利己主義にしか見えない石原が自由や個人主義を語ることは、自由や個人主義にとって不幸なことであるが、それは自由や個人主義の本質が損なわれるものではない。

左翼左派リベラルの側にも三島の思想を筋の通った右翼思想と評価する傾向がある。それは左翼左派リベラルも天皇のための滅私奉公とは言わないとしても「一人は皆のために」と個を抑圧する集団主義で相通じるところがあるためではないか。太陽族のような身勝手なヤンキーの自由ではなく、他者の自由も尊重する地に足ついた個人主義を展開する必要を感じた。

林田力の書評

↑   by 林田力 at 22:11 | comments(0)

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林田力(はやしだりきHayashida Riki)は漫画・ドラマ・書評・不動産・裁判・住民運動・市民運動などジャンルを問わず活動中。著書に『こうして勝った』(ロゴス社、2009年)。東京都世田谷区の二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住民被害や反対住民運動を詳細に紹介し、「世田谷問題を精力的に取材されているネット・ジャーナリスト」と評される。
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